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連続講座:発達支援の話を聞こう    子どもたちの悲鳴~ みんなで聞きませんか

3回にわたり 一般社団法人BIG BRIDGEの主催の講座が開かれます。当法人では、発達障害の生活始動の草の根活動を応援しています。9月26日に開催されました1回目は、コラムにそのレポートを載せています。3回の概要と問い合わせ先をお知らせいたします。

第1回 9月26日「やり方」を教えてもらったらできたよ。

講師:よつばももこ氏

 パッと見ただけではわかりにくい障害を持った子供たち。気づかれにくい分、一番困っているのは本人とその親です。そのような親子を、私たちはどのようにサポートしていったらいいのでしょうか。親としての経験を交えてお話しいただきます。

第2回 10月30日 金曜日 10:00~12:00 

「子ども一人ひとりの個性と支援方法」

講師:原和子氏

 子供たち一人ひとりの発達段階や特性を知るための、チェック方法と指導・支援方法をお話しいただきます。具体的なチェック項目と達成感の得やすいスモールステップでの指導方法を学び、その子にあったアプローチ方法があるということの理解を深めていきましょう。

第3回 2021年2月27日土曜日 13:30~15:30

ipadやパソコンを使ったいろいろな学び方を知ろう!

講師 Accessreading スタッフ 

(東京大学先端技術研究センター 人間支援工学分野)

「読むこと」「書くこと」に困難さがあるため、学習でなかなか成果を出すことが難しくなっているお子さんがたくさんいます。 iPad やパソコンに内蔵されている機能を活用することで「読むこと」「書くこと」を効率よく行う工夫ができるかもしれません。その方法をがある体験してみませんか。読むことが困難な児童生徒のための「音声教材」のデモや実際に機器を使用した読み書き体験を予定しています。聞き体験はスタッフがサポートします。

会場: 名古屋市総合社会福祉会館 7F 中会議室

会費: 500円

参加申し込み FAX: 052-433-2550  e-mail:m.ohashi@wizardofoz.jp

第2回 定員20名 申し込み締め切り 10月25日

第3回 定員30名 申し込み締め切り 2月20日

・新型コロナ感染症の影響によりやむなく中止の場合があります。連絡先をお知らせください。

・定員なりしだいの締め切りです。

・参加費は当日お受付でお支払いください。

・各講座お申込み後詳細をお知らせします。

問い合わせ先 こどもの教室内 一般社団法人 BIG BRIDG

〒460-0012 名古屋市中区千代田3丁目22-8

Email:m.ohashi@wizardofoz.jp

TEL/FAX:052-433-2550/

携帯/080-5295-9775

    

発達支援の話を聞こう 「第1回 9月26日レポート」

 当法人の原が第2回目で講師を務める一般社団法人BIG BRIDGE主催の「発達支援の話を聞こう」のシリーズ講座第1回目のレポートです。

第一回「『やり方』を教えてもらったらできたよ!」

9月26日、名古屋市総合社会福祉会館で、三密に考慮した会場にて,講師よつばももこ氏による講座でした。氏は、四人の子育て経験から絵本「学校コワイ」を出版しました。大阪市教育委員会から絵本原作コンクール奨励賞を受賞されました。

ここで注目したいのは三人目のお子さん、発達特性のない女の子(Cさん)です。どうしても母親の関心を十分にかけてもらえませんでした。親も先生も発達に困難がある子を優先しがちです。辛い思いを知った母は、Cさんと二人だけで過ごすスペシャルタイムを作ったそうです。そして今、Cさんは,医療従事者になりました。

 LD(学習障害)やASD(自閉スペクトラム症)特性のある兄弟、姉妹から学んだことは子ども達の自ら育とうとする力でした。障害特性を理解した上で、どのように支援するか、親も先生も学んでいく中で、子ども達はそれぞれの長所を生かして社会の中で活躍できています。

 子ども達の特性は、個別的で、その支援も時々、環境、関係性によって異なります。例をあげてみましょう。聴覚過敏、注視困難で、言葉の遅れや表情がないLD児には、できることに注目、お手伝いをしてもらい、感謝を伝えることで環境からの刺激を選択できる支援になります。学校で給食が喉をとおらない、行方不明になる、泣く、夜眠れないなど、精神的に追い込まれている児には「自分の命を大切にすること」「集団から出し、児の過敏な感覚を守ること」で、ストレス軽減支援できます。手洗いに没頭、物の管理が下手、臭いが気になり物に触れないなどの症状には、自分ができることとできないことを、言葉で相手に伝えられるように支援します。

 2007年「、世界自閉症啓発年」では、こうした支援の一環を「仕切り直しのための完全・明るいひきこもり」と称しています。良い環境、仕切り直しの余裕、愛情に満ちた支援とは何か、子ども達から学びます。(原和子)