目的

「作業療法」は人々の持続可能な健康生活に貢献するリハビリテーションのセラピー(療法)です。自分自身の生命力や潜在的な力を発揮させて病気やそれによって生まれる生活のしずらさや困難を克服する力を引き出す療法です。「徒手」だけでなく様々な「活動」を武器に身体の運動力を高めやる気、いきがいに働きかけて本来の治癒力を最大限に生かし人間力をたかめます。個人の心身の力を高めるセラピーです。

私たちは病気や後遺症などから心身共に開放され健康で明るい笑いのある生活をめざすまたは取り戻す「リハビリテーション」の理念を広く知っていただくこと、理学療法・作業療法のセラピストの「徒手」と様々な「活動」を用いて心身の賦活を図る技術を身近に感じていただくことを目的に特定非営利活動法人「作業療法支援ネット」として活動をはじめました。

「リハビリテーション」は欧米の医学に起源をもちます。作業は「occupy」の訳語です。Occupyの語源は「心を占めるもの」です。「心を占めるヒト・モノ・コト」は個人によって違い様々です。「心を占める」ものを一つでも増やすこと、取り戻すことが健康な生活を実現するという考えに「理学療法」も「作業療法」も立っています。

「作業療法支援ネット」の活動はヒト・モノ・コトのネットワークづくりに貢献しようとするものです。日本の社会保障は少子高齢化社会をにらんで急速に変化しています。社会の変化、自然環境の変化は社会にひずみや格差を生み健康な生活の前提であった「心を占める」ヒト・モノ・コトを奪います。しかし変化は新たに「心を占める」きっかけを得るチャンスでもあるのです。

 「作業療法支援ネット」では新たな「心を占める」きっかけになる情報と場を発信してゆきます。病気や後遺障害をお持ちの方、そのご家族、病院や施設で働く皆さん、若いセラピストの皆さんとつながってしなやかで挫けないネットワークを作くり「生活のしずらさ」「心身の不自由さ」に立ち向かってゆきます。

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