10月ワンコインセミナー 性の健康講座

今回 お産劇とお話しをいただいたナーベルプラ座代表の鈴木和代先生は、助産師であり名古屋大学

で看護教育に当たられてきた方です。ナーベルプラ座のメンバーは、助産師・看護師・保健師・医師・学生・養護教諭・児童福祉司・主婦など多彩な方々です。活動は性教育の現場です。保育園や科学館など活動の場は今後広がってゆくと思われます。子どもたちが出産の経過を知り、一人一人が大切な存在であることを伝えゆくことが 平和な社会づくりにも貢献できると考えています。

性の権利宣言

セクシュアルライツとは、あらゆる人間が生まれながらにして有する

自由・尊厳・平等に基づく普遍的人権である。

1、性的自由の権利

2、性的身体の自立・完全性・安全の権利

3、性的プライバシーの権利

4、性的平等の権利

5、性の喜びの権利

6、情緒的性的表現の権利

今回のお産劇は、出産まじかのお母さんがお父さん、助産師に暖かく見守られて

陣痛を乗り越えて無事出産を終え赤ちゃんを抱くという20分ほどの内容でした。

クライマックスは、へその緒をお父さんが切り、胎盤がでてくるというシーン。

子供たちにはこのシーンを理解してもらうため、劇の最初におへそと胎盤の役割の

お話しがあります。それでなくても「あかちゃんはどこから来るの?」という子供の

疑問にしっかり答えている内容なので子供たちは、「あかちゃんが無事生まれて

よかった。妹を大切にしなくっちゃ」「お母さんを守らなくては」などの感想や強い

印象をもつことができるようです。

鈴木先生は、子供たちの養育環境や生まれた環境も多様になってきている現在、

「生まれることは幸福なこと」の押し付けにならず命の大切さ、尊厳をつたえるにはどうしたら

よいだろうかと問題を投げかけられました。「生まれなきゃよかった」「あなたは私の子ではない」

と親から愛情を受けられず育ってきた子供たちにとって「生まれる」ことはどのように

映るでしょうか。

お産劇の配役は、ナーベルプラ座のメンバーの方たちです。出産の経験のある人には

当時を思い出させ、出産の経験がなくても陣痛が始まってから出産までのプロセスは

十分想像できます。映像ではよくリアルな出産シーンがありますが、劇というリアル感は、

また伝わるものが違うように思います。目から入ってくる刺激ではなく、皮膚で感じる感覚です。

視覚情報蔓延する現代社会、こうした取り組みが続くことを期待したいと思いました。

(田原)

 

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