シニア作業療法士が患者になった1週間(2/3)

  ー股関節手術の入院で見えたことー

 マスク下のコミュ二ケーションと安全

   ー忙しい看護師さんのタイミングー

入院中、病棟の忙しさを肌で感じました。交代制のリズムの中で、多職種が出入りし、説明・処置・記録が同時に進む。患者はその場の空気を読みながら「今、声をかけてよいのか」を迷います。

1)「今は無理かも」という遠慮

必要なことがあっても、忙しそうな背中を見ると、声が喉元で止まります。けれど、痛みや不安は待ってくれません。

2)“鉄砲玉”

「アイスノンお願いします」「入浴はいつですか。」など 動けないベッドから看護師さんにお願いしたり聞くことがありました。気持ちよく引き受けていただいたもののいつまでたっても戻ってきません。「担当に確認しますね」と言っていただけたものの・・・・

 一言「寝る前に持ってきます」「担当の〇〇に伝えておきます」と言い残していただけると鉄砲玉にならずにすむのになあと思いました。

3)マスクが阻む安全

マスク環境では、声が届きにくく、表情が読みにくい。聞き返しを遠慮する空気も生まれやすいものです。 患者の立場になると普段に比べてマスクの下の表情を読み取ろうとするものだなと思いました。

これから入院を考えられている方へ

  • 用件は「短く・具体的に・優先順位をつけて」伝えると通りやすい
  • 伝わったか不安なら「すみません、復唱してもらえますか」で確認できる

担当される職員の方へ

  • マスク環境では、復唱やメモを残すなど“確認”を手順に組み込んだらどうだろう。
  • 患者が声をかけやすい雰囲気は、患者側にも伝わります。余裕をもって接していただければ自然に患者からの声が聞こえるかと思います。忙しい中で余裕をみせるというのは大変な職業スキルかとも思いますが・・

※本稿は筆者の個人的体験に基づく感想と提案です。次回のテーマは、「痛みは伝えにくい。触られると安心する」                          (田原)

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